法務省は13日、死刑囚2人の死刑を執行したことを発表。
死刑囚の一人、西川正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=
(兵庫、島根、京都の各府県でスナック経営者の女性4人を殺害
強盗殺人罪に問われていた)
再審請求中だった。
金田勝年法務大臣
第2次安倍政権下での死刑執行はこれまで計19人
金田法相の就任後は計3人。
死刑の執行自体は、2016年11月以来。
金田勝年法大臣は記者会見をし
ずれの事件も、身勝手な理由から被害者の尊い人命を
奪うなどした極めて残忍な事案
それぞれの被害者や遺族の方々にとって、無念このうえない事件だ。裁判所で十分な審理を経て、最終的に死刑が確定したもので
慎重な検討を加えたうえで、死刑の執行を命令した
と発言。
再審請求ってなに?
再審請求ってなんとなく聞いたことがありますが
詳しくはどんなことなんでしょうか。
再審・・・
確定した判決について、一定の要件を満たす重大な理由がある場合に
再度、審理をすること。
つまり、一度出た判決に対して
「納得できん!」
と不服がある場合に原告、被告どちらでも
再審や不服申し立てができる制度
ですが・・
これは、民事でのお話。
刑事の場合は、有罪判決を受けたものの利益のためにしか
行うことができません。
さらに、日本の裁判所においては、再審請求が認められるのは
年平均2~3件程度。
かなり稀なケースで通称「開かずの扉」とも言われています。
再審請求中の死刑執行に反発必至
再審請求中は死刑を執行しない傾向があった。
そのため、死刑囚の延命のために
再審請求をするという弁護士もいるほど。
ですが、今回、その無言のルールが破られたため
いろいろと反発が出てくるものと思われます。
今現在、確定死刑囚は125人で
うち92人が再審請求中。
これで司法の世界でも動きが出てくるかも知れません。
今回の死刑囚
西川正勝死刑囚(61)
1991年12月に兵庫県姫路市、松江市、京都市で
飲食店経営者の女性4人を殺害。
さらに現金を強奪して逃走。
強盗殺人などの罪で05年に死刑が確定していました。
住田紘一死刑囚(34)
2011年9月、岡山市で元同僚女性=当時(27)=
のバッグを奪って乱暴した上で殺害。
遺体を切断して大阪市内の路上や川に遺棄。
強盗殺人などの罪に問われ
13年2月に一審岡山地裁で死刑とされた後
自ら控訴を取り下げて死刑が確定していました。
まとめ
今後、どのような動きがあるのか
死刑囚には再審の権利はないのか
冤罪の場合はどうするのか。
いろいろと問題が噴出しそうです。